「AIカニバリズム」っていう言葉を聞いたことがありますか?
最近新しくできた言葉ですが、ChatGPTのようなAIによる機能の精度や回答レベルの低下を招くような現状を言います。
今回は「AIカニバリズム」の意味について紹介しますね!
AIカニバリズムの意味ってなに?
最近のAIの進化はとんでもない勢いで、みんなの生活の身近なものになってきましたね。
とくにAIで代表的なものはChatGPTだと思います。
ChatGPTに聞きたいことを入力すると、なんでも回答してくれるのではじめて体験した人は驚いたことと思います。
ChatGPTは世界中のあらゆるデータや情報を読み込んで学習して、その膨大な情報を整理・理解して、与えられた質問に対する回答を人工知能を使って回答文を提示しています。
なのでネット上にあるあらゆる情報を読み込んで、その情報から学んでどんどん賢くなっていくんですね。
だからChatGPTを使えば、自分で時間をかけて情報を収集するよりも、情報の精度も高いうえに時間をかけずに素早く回答が得られるわけです。
最近ではChatGPTを使ってAIで作った文章をもとにブログの記事を書いたり、ホームページに情報を記載したりすることも増えてきました。
自分でゼロから文章を作るより、早くて便利だからですね。
ところがですね。
ChatGPTを使って作られた文章や情報がネットにたくさん出回ってくると、今度ChatGPTは、そのChatGPTで作られた文章や情報を読み込んで学習してしまうんですよね。
そうするとChatGPTで作られた情報をまたChatGPTが学習して、それによって作られた情報がまたネット上に出回ってしまい、またChatGPTがそれを学習してしまう・・・
という悪循環になってしまうんです。
つまりChatGPTのAIが自ら作った情報を取り込んで、そこから学んだことをまた情報としてアウトプットして・・・というのが繰り返されてしまって、情報の精度が低くなってしまうんですね。
これを「AIカニバリズム」と言っています。
ちなみに「カニバリズム」は「共食い」っていう意味。
なので「AIカニバリズム」は「AIの共食い」ですね。
自ら作った情報を共食いして、また作られた情報を共食いして、みたいなイメージです。
AIカニバリズムによってChatGPTの精度が落ちてる?
「AIカニバリズム」つまり「AIの共食い」なんて、以前には考えられなかった言葉ですね。
AIがこれだけ進化してきたからこそ、生まれてきた新しい課題だと思います。
たしかに「AIカニバリズム」がこのままの状態で進めば、せっかくのAIツールも利便性が下がってしまいますね。
ある一部の方々からは、「最近ChatGPTの精度が落ちている」という声が出ています。
このツイートによると、最近ChatGPTの回答のクオリティが落ちているという評判があるようです。
AIで生成されて書いたテキスト情報がWeb上に溢れてしまったことが原因ではないかと推測しています。
AIが自ら生成した情報を学習したせいで、回答の整合性と品質が落ちてしまったのではないか?ということですね。
こちらの方も「AIカニバリズム」について触れています。
AIはネット上にあるデータをもとに学習していくので、いまネット上に溢れて出てきた「AIが生成した不確かな回答」を自ら学習してしまって、さらに「不確かなもの」を生み出しているのではないか?という話です。
それにしても「AIの共食い」って、なんか恐ろしい表現ですね。
AIがAIを食べるわけですから。
こんなリスクなんてちょっと前には考えられなかったですよね。
おそらくChatGPTをはじめとしたほかのAIも対策は考えているのだとは思いますが、ネット上にある膨大なデータや情報がAIで生成されたものか、元のデータや情報なのかって判断できるんでしょうかね。
ChatGPTはあまりにも便利で急速に広まったので、すでにChatGPTを使って書かれた文章がネット上に溢れかえっています。
AI によって作られたネット上のコンテンツから、またAIが学習することで永遠にループが続いてしまうリスクがありますね。
せっかくAIの技術が進歩してChatGPTのような便利なものが誕生したので、「AIの共食い」が回避される仕組みが生まれることを期待したいです。
AIカニバリズムの意味は「AIの共食い」で今後のChatGPTの精度が心配
AIカニバリズムの意味は「AIの共食い」だということをお伝えしました。
ChatGPTの誕生で世界中が驚きましたけど、早くも「AIの共食い」という課題が出てきました。
こんなに早く普及してしまったので、AIの進化が逆に追いつかない状態になってしまいました。
AIが情報を共食いする問題なんて、これまでには想像もできなかった時代になりましたね。
でもそのうち、「これはAIで生成された情報だ」ということをAIが判断できるようになるときが来るような気がします。
さらにAIが進化していったら、ますます便利になっていきますね!