イギリスの覆面アーティストと言われている「バンクシー」の絵画が、競売で落札後にシュレッダーでバラバラに裁断されてしまいました。
大手競売会社サザビーズのオークションで、約1億5000万円(140万ドル)で落札が決まった直後のできごと。
「バンクシー」の絵画は「少女と風船」という作品で、ハートの形をした赤い風船に手を伸ばす少女を描いた作品。
これがオークションで落札されて競売人がハンマーを叩いた直後に、会場に突然アラーム音が発生。
そして突然額縁に仕掛けられていたシュレッダーが作動して、絵画の下半分がバラバラに裁断されてしまったのです。
その時の様子がこちら。
会場にいた全員がア然とする様子が伝わってきます。
「でもなんでこんな仕掛けがされていたんだろうか?」
「なぜシュレッダーが作動したんだろう?」
「この絵画はこの後どうなるんだろう?」
っていう疑問が出てきます。
たしかに落札直後に、落札した人の目の前で絵画がシュレッターにかけられてしまうなんて、見たことも聞いたこともないです。
ホント、なぜこんなことになったんでしょうね。
そこで今回は「バンクシーの絵は落札後になぜシュレッダーが作動したか?」その理由についてお伝えします。
この記事を読むことで、バンクシーの絵画への思いが伝わってくると思います。
それでは行ってみましょう!
バンクシーの絵は落札後になぜシュレッダーが作動?
バンクシーの絵は落札後になぜシュレッダーにかけられてしまったのでしょうか?
それはズバリ、バンクシーがオークションに否定的だったからです。
具体的に以前からバンクシーはこう言ってました。
「ストリートアートは最初の場所で販売用に描かれてない限り、誰も売り買いしないように忠告したい」
ニューヨークタイムズにもよく話していたそうです。
バンクシーの絵画はよくコレクターからオークションにかけられることが多かったので、それをあまりよく思ってなかったのでしょう。
完全に作成であるバンクシーが仕掛けたワナでした。
その証拠にオークション会場で撮影された動画を、バンクシーが自分のインスタグラムに投稿しています。
しかも「破壊の衝動は、創造的でもある」(ピカソの言葉)のコメント付きで。
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[/st-mybox]. "The urge to destroy is also a creative urge" - Picasso
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想定外の突然の出来ごとで、成すすべもなくぼう然とするだけの人々。
結局オークションで競売にかけられて落札が決まった後に、もともと額縁に仕掛けられていたシュレッダーが作動したんですね。
シュレッダーはどんな仕組みで作動したかは明らかにされていませんが、タイミング的に遠隔操作でスイッチを入れた可能性が高いって言われています。
ちなみに今回競売にかけられた絵は、2006年にバンクシーから直接購入したものを所有者がオークションにかけたものです。
競売会社サザビーズは、「我々はバンクシーにまんまとやられたようだ」と発表しています。
ただ今回のように、これほど珍しい出来ごとは他にないので、逆に価値が上がる可能性もあるのではないかという話も関係者の間で出ました。
一部では
「今回の騒動がメディアの注目を浴びたことで、この絵画は少なくとも50%以上は価値が上がり、おそらく200万ポンド(約2億9800万円)の価値があるでしょう」
という話も。
でも結局、落札した女性と競売会社で話し合い、予定通りの約1億5,400万円で購入することになりました。
落札した女性はつぎのようにコメントしています。
「当初はショックだったが、次第に、芸術史上に残る作品を手にすることになると気づいた」
またサザビーズの欧州委員長のオリバー・ベーカーは「これは素晴らしいバンクシーの瞬間だ。誰が埋め合わせできるだろうか」と話しています。
この作品は「少女と風船」から「愛はゴミ箱の中に」と名前を変えて、ロンドンのギャラリーで公開される予定。
シュレッダーによる裁断の反応は?
1億5,000万円の絵画がシュレッターされてしまうというまさかの事件について、SNSでの反応は様々です。
バンクシーの絵画、140万ドルで落札された直後に自滅?
バンクシーがどういった意図で商品をシュレッダーにかけたかなんて、天才のする事だから理解が及ばないけれど、落札者が140万ドルの札束をシュレッダーにかけて、出品者が喜んで受け取るとすれば、この上なくゴキゲンなニュースだと思う。— げーむやかん (@gameyakan) 2018年10月6日
落札直後のバンクシーの絵がシュレッダーされた話、強烈ね。しかも本人がわざわざ機械仕込んでたとか…
— すま (@sumacco) 2018年10月6日
バンクシーのやつ絵画が消えてく所までも楽しいんだろなぁ
私にはわからんけど天才はそんなもん?— かき揚げうどん👟🐳🐬 (@kakiageudonP) 2018年10月6日
これすげーかっこいい。現代アーティストのバンクシーが、自分の作品がオークションで落札された瞬間、シュレッダーにかけて作品を破壊するという。https://t.co/jRWg0t3Rhr
— 安江亮太@マンガボックス編集長 (@Raytrb) 2018年10月6日
バンクシーの作品がオークションで落札直後に額に仕込まれた装置で自動シュレッダーされる。落札価格1.49億円相当。アート市場に対する痛烈な皮肉を見せると同時に作品価値を上げる荒技、さすがバンクシー、クレバーすぎる。
ー BBC News https://t.co/RSGKsCu7eA— 長野大洋 / Tamassy Creative London [ 日本語版 ] (@TaiyonaganoJ) 2018年10月6日
みなさんいろいろな意見がありますね。
まとめ
バンクシーの絵は落札後になぜシュレッダーが作動したか?その理由についてお伝えしました。
シュレッダーを仕掛けたのは、絵画を書いた本人であるバンクシーだったんですね。
自分が書いた絵がオークションで、高値で取引されていくことについて、あまりよく思っていなかったのでしょう。
それにしても下半分がシュレッターされてしまった絵画の価値が、さらに上がってしまうのでは?と言われるというのも、これまた面白い話ですね。
今後バンクシーの絵がオークションにかけられる時は、世界中が注目されることになるでしょう。
あと、気になるバンクシーの額縁のシュレッダーの仕組みをくわしく解説してみました。
バンクシー作品集25選とバンクシーTシャツも見逃せないですね!