ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で第一回戦を1ラウンドKO勝ちして圧倒的な強さを見せつけた井上尚弥。
元WBA同級スーパー王者のファンカルロス・パヤノ(34)を1分10秒で右ストレートKO。
驚異的な強さを世界にアピールした井上尚弥ですが、じつは井上尚弥の弟・拓真もボクサーとして活躍しているんです。
弟・井上拓真は現在22歳。
兄と同じ所属ジムで世界を狙っています。
兄弟そろって世界レベルのボクサーなんです。
そこで気になるのは弟・井上拓真の実力。
「井上拓真は兄と同じように強いんだろうか?」
「井上拓真はどの階級で何位なんだろう?」
「将来は兄弟で4団体制覇はあるのか?」
というようにいろんな興味が出てきますね。
兄の井上尚弥があれだけ強いとやっぱり弟の実力も気になります。
それにこのまま行けば兄弟で、将来4団体制覇も夢ではなくなってきました。
そこで今回は「弟・井上拓真の強さと戦績」について紹介します。
この記事を読むことによって、兄の井上尚弥だけでなく、弟の井上拓真もめっちゃ強いボクサーであることがわかりますよ。
それでは行ってみましょう!
井上尚弥の弟・拓真も強い
結論から言うと、井上尚弥の弟・拓真もかなり強いボクサーです。
直近では2018年9月11日のWBC世界バンタム級指名挑戦者決定12回戦(後楽園ホール)でマーク・ジョン・ヤップに判定勝ちで勝利。
格上で10連勝中のマーク・ジョン・ヤップに対して序盤はほぼ互角の戦いを展開。
5回に右ストレートでダウンを奪い、3-0の判定勝ち。
井上拓真はこの勝利でWBC世界王者への挑戦切符を手にしています。
この試合に勝った井上拓真の戦績はつぎの通り。
- アマチュアボクシング57戦52勝(14RSC)5敗。
- プロボクシング 12戦12勝(3KO)無敗。
ヤバいっすね。
いまだ無敗です。
あまりにも兄の井上尚弥が強すぎるために、弟の拓真の注目度が低く見えてしまいますが、その実力は申し分のない世界レベルです。
さらに兄の井上尚弥が弟・拓真とのスパーリングに臨んだ際に、つぎのようにコメントしています。
「拓真とスパーリングをするときには、いつもより気を付けないと倒されてしまう。それほどパンチ力がヤバイ」
よく兄弟のことを関係者は、兄の尚弥が「天才肌」、弟の拓真は「野性的」と表現することがあります。
弟・拓真の相手に向かっていく気持ちは兄以上のものがあるんでしょう。
幼稚園からボクシングを始めた井上拓真。
「必ず一発で世界のベルトを取り、兄弟世界チャンピオンという小さい頃からの夢を必ずかなえたいです」
と兄弟世界制覇を宣言しています。
井上拓真がWBC王者で兄弟4団体独占
現在兄の井上尚弥はWBAの正規王者。
そしてワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)は、WBA、WBO、IBFの3団体の王者が参戦しているので、実質この3団体の統一戦。
このWBSSに兄の井上尚弥が優勝すれば、兄はWBA、WBO、IBFをバンダム級3団体の王者となります。
これに対して弟の拓真の方は、WBCの王者となる可能性があります。
現在WBC王座が空席ですが、新王者が決定次第、WBC王者への挑戦権を持つ弟の井上拓真は王座に挑戦するはずです。
時期的には来春以降ですが、井上拓真が新王者に勝てば、来年の夏には弟の井上拓真がWBCの王者に。
すると以下の4団体はすべて井上兄弟が独占することになります。
- WBA 兄・尚弥
- WBO 兄・尚弥
- IBF 兄・尚弥
- WBC 弟・拓真
これを受けて兄の尚弥は
「自分がWBSSで優勝して、拓真も世界戦で勝てば、兄弟2人で独占。それもいいですよね」
と兄弟4団体制覇に強い意欲を燃やしています。
また井上兄弟のトレーナーである父・真吾氏も兄弟4団体制覇を一つの目標とし
「その形になるなら、ぜひしてもらいたい。それまで練習あるのみ」
とコメント。
ちなみに世界ではヘビー級でクリチコ兄弟が4団体を制覇したのが史上初。
日本のボクサーが4団体独占できるとなると、国内初となります。
今後WBSSで第一回戦を勝ち進んだ兄の尚弥は、第2回戦の準決勝でIBFの王者と戦うことが想定されています。
その場合、開催国はアメリカが濃厚です。
そこで兄の尚弥がIBFの王者に勝利した場合は、決勝戦は来年の8月ごろに日本で行われる可能性が高くなります。
つまり来年の8月ごろ「兄・尚弥のWBA、WBO、IBFの統一制覇と、弟・拓真のWBC制覇」つまり4団体独占の瞬間が日本で実現する可能性が出てきたんです!
今から来年の夏が楽しみですね!
まとめ
井上尚弥の弟・井上拓真の強さと戦績について紹介しました。
兄の強さがひときわ目立って注目されているので、弟の存在感が薄れているような印象がありますが、弟の実力は世界レベルの確かなものです。
プロボクサーとしての成績は12戦12勝で負けなし。
WBCの世界王者になる日も時間の問題でしょう。
そしてこのまま順当にいけば、井上兄弟が4団体を独占し、日本のボクシング界の歴史を塗り替えることになります。
とにかく強すぎるこの兄弟。
いまのところ世界に敵なしです。
4つのベルトを井上兄弟が独占する日が待ち遠しいですね!