神奈川県にある鎌倉の大仏が、夏になると暑さで閉鎖してしまって胎内に入れないことがあります。
せっかく鎌倉に行って大仏を見に行ったのに、大仏の中に入れないとちょっと残念ですよね。
今回は鎌倉大仏の胎内はなぜ暑さで閉鎖してしまうのか?っていう理由と、歴史的な背景について紹介します!
鎌倉の大仏は夏になぜ暑さで閉鎖してしまうのか?
鎌倉の大仏は浄土宗の寺院「高徳院」にある大仏様です。
国内だけじゃなくて海外からも観光客もたくさんほど有名な大仏様ですよね。
でも鎌倉の大仏って、こんな感じで屋外にそびえ立ってるので直射日光を思いっきり受けるんです。
なので大仏様の銅の温度がめっちゃ上がってしまって、大仏様の中である胎内がとんでもない暑さになってしまうんです。
なので夏の気温が高い日は大仏の中の胎内に入ることができなくなるわけですね。
たしかに30度を超すような日で夏の強い日差しを直接受けたら、大仏の中はかなりの温度になりそうです。
ちなみに「鎌倉大仏殿高徳院」のホームページでは、こんなことが掲載されています。
7月でも暑い日は胎内に入れず、8月はそもそも無理なようです。
せっかく鎌倉まで足を運んでも真夏の時期は大仏の中に入れないので注意してください。
鎌倉の大仏の中が暑くなるのは歴史的な理由があった
鎌倉の大仏は屋外に野ざらしになっています。
でも考えてみたら、ほかの大仏ってみんな大仏殿のような建物の中にありますよね。
大きな建物があって、その建物の中に入ると大仏を拝むことができるっていうことが多いです。
奈良の大仏様も大仏殿の建物の中にあります。
でも鎌倉の大仏は大仏殿のような建物の中ではなく屋外にあるんです。
これはなんでなのでしょうか?
じつは鎌倉の大仏はもともとは、ちゃんと大仏殿の中にあったんですね。
ところが鎌倉時代からの台風や地震・津波によって倒壊してしまったんです。
何度か建て直したそうなんですが、1369年以降は建て直ししていないという記録が残っています。
なので鎌倉の大仏は屋外に野ざらしになってしまっているんですね。
でも、、、
「台風や地震とか津波が来た時に大仏は大丈夫だったんか?」
って思いますよね。
たしかに大仏殿の建物は倒壊してしまったんですが、大仏の本体の重さは約121トンあるので、台風や地震・津波が来ても無事だったということです。
結局、大仏本体だけが残って、今のように野ざらしになっているんです。
逆に今では野ざらしになっていることが、鎌倉の大仏としてのシンボルになっていますね。
野ざらしになっているから本体の銅が酸化してしまい、青っぽくなっているのも鎌倉の大仏ならではの特徴です。
鎌倉の大仏の胎内が閉鎖するのは歴史的な理由があった
鎌倉の大仏の胎内は、真夏の間は暑さで閉鎖して入れないことを紹介しました。
直射日光がガンガン当たるので、大仏の中はとんでもない暑さになるので中には入れなくなってしまいます。
そして鎌倉の大仏が屋外に野ざらしになっているのは、歴史的な理由があったからでした。
さまざまな歴史的な経緯を感じますね。
夏の時期に鎌倉の大仏に行くときは、ぜひ気をつけてくださいね!