ジョンリール・カシメロがどれぐらいの強さのか気になりますね。
過去の戦績や実績について井上尚弥と比較してみました。
さらにジョンリール・カシメロが前回対戦したテテとの動画を改めて分析。
井上尚弥はジョンリール・カシメロに勝てるのかどうか見ていきましょう。
ジョンリール・カシメロの戦績とデータ
「ジョンリール・カシメロの戦績がショボい」
っていう前評判が出ているけど、決してそんなことありません。
過去の戦績とデータを見て、井上尚弥と比較してみましょう。
ジョンリール・カシメロと井上尚弥の戦績比較
ジョンリール・カシメロの戦績を見てみましょう。
プロとしての戦績
29勝4敗20KO(KO率61%)
世界戦の戦績
11勝4敗9KO(KO率60%)
これに対して井上尚弥の戦績はつぎの通り。
プロとしての戦績
19勝無敗16KO(KO率84%)
世界戦の戦績
14勝無敗12KO(KO率86%)
この2人の戦績を表にして比較してみました。
カシメロ | 井上 | |
プロとしての戦績 | ||
戦績 | 29勝4敗 | 19勝無敗 |
KO | 20KO | 16KO |
KO率 | 61% | 84% |
世界戦の戦績 | ||
戦績 | 11勝4敗 | 14勝無敗 |
KO | 9KO | 12KO |
KO率 | 60% | 86% |
プロとしての戦績も世界戦の戦績も井上尚弥さんの方が上回っています。
なので一部の人から
「ジョンリール・カシメロはショボい」
っていう声が出ているんですね。
ただこれは井上尚弥の戦績があまりにも強烈すぎて、ジョンリール・カシメロが劣って見えるだけ。
3階級制覇の実績を持つジョンリール・カシメロは、決してショボい選手ではありません。
ジョンリーツ・カシメロと井上尚弥の基礎データ比較
ジョンリール・カシメロと井上尚弥の基礎データを比較してみましょう。
カシメロ | 井上 | |
階級 | WBOの王者 | WBA・IBF王者 |
生まれ | 1989年2月13日 | 1993年4月10日 |
年齢 | 30歳 | 26歳 |
身長 | 163cm | 165cm |
リーチ | 163cm | 170cm |
タイプ | 右ボクサー ファイター | 右ボクサーファイター |
年齢的には30代になってしまったジョンリール・カシメロの方が不利ですね。
井上尚弥の方が若さがあります。
またリーチも井上尚弥の方が7cm長いですね。
ジョンリール・カシメロの強さの秘訣
ジョンリール・カシメロの戦績を見てしまうと、たしかにそこまで「特別な強さ」を感じないですよね。
「まあ、よくいるチャンピオン」
「努力型なのか」
「圧倒的な強さは感じない」
っていうイメージを持ってしまいます。
まあ井上尚弥の戦績がスゴすぎるっていう見方もありますけどね。
実際にジョンリール・カシメロの強さはどうなのでしょうか?
過去のジョンリール・カシメロが戦った主な競合の対戦相手の結果を見てみましょう。
対ムザラネ戦 5R TKO 負
対ゲバラ線 判定勝
対アムナット戦① 判定負
対アムナット戦② 4R TKO勝
対エドワーズ戦 10R TKO 勝
対テテ戦 3R TKO 勝
たしかにそれなりの結果を残しているけど、そこまでのインパクトはないですよね。
ちなみにジョンリール・カシメロは2階級制覇に何度か失敗しています。
諦めずに挑戦し続けたベテランボクサーって言えますね。
ジョンリール・カシメロのスタイルは攻撃型のボクサーです。
踏み込みの速さと一発のパワーがあります。
ジョンリール・カシメロのスタイル
- 基本的には後重心でディフェンシブな構えで左ガードを下げている。
- タイミングを見ながらジャブで距離を測定。
- チャンスが見えたらすかさず踏み込んで強烈な重いパンチ。
- 打ち出したらかなり雑になってしまうので打ち合いになるパターンが多い。
今回の井上尚弥との対戦も中盤に打ち合いになる可能性が高いですね。
ジョンリール・カシメロのテテとの対戦動画
ジョンリール・カシメロの前回の対戦相手だったテテとの対戦動画を見てみましょう。
2019年12月1日イギリスで開催されたWBO世界バンタム級統一戦。
まずはジョンリール・カシメロがTKOを奪ったダイジェストシーンです。
John Riel Casimero stops Zolani Tete in the 3rd round to capture the WBO Bantamweight title and to become a 3 division world champion. 🇵🇭🥊 #Boxing pic.twitter.com/sAWL3AVIqv
— Cerebral Vigilante (@Delisketo) November 30, 2019
正規王者「テテ」と暫定王者「カシメロ」の試合。
序盤戦はテテが試合をリードして、リーチの長さを活かしたテテが有利に見えました。
ところが3ラウンドにジョンリール・カシメロが2度のダウンをテテから奪って、最後は3R2分14秒にレフリーストップによるTKO。
ジョンリール・カシメロはWBOバンタム級統一王者になりました。
この動画を見ると、ジョンリール・カシメロには爆発的な攻撃力があることがわかります。
戦績以上の強さを感じますね。
ちなみにテテvsカシメロのこの試合がYouTube動画でもアップされています。
再生数が200万回を超えているので、それだけ注目された試合ってことですね。
井上尚弥はジョンリール・カシメロに勝てるか予想
井上尚弥vsジョンリール・カシメロの試合を予想してみました。
予想の結果はズバリ、井上尚弥の勝利です。
井上尚弥が前回対戦したノニト・ドネアよりも、今回のジョンリール・カシメロの方が強い相手なのは事実。
かなり手ごわい相手との試合になることは間違いないですね。
ただジョンリール・カシメロの場合、プレーが雑さなので安定性に今一つ欠けてしまいます。
ジョンリール・カシメロが井上尚弥に勝てる可能性はゼロではないけど、確実性という意味で劣りますね。
おそらくジョンリール・カシメロと井上尚弥は中盤のどこかで「打ち合い」のような場面がやってくるはずです。
そうなるとリーチも長く破壊力の高い井上尚弥が有利になってくるでしょう。
またジョンリール・カシメロは巧みに進めるタイプではないので、ホームランを狙いに行くけど三振になる可能性も高いです。
ただ井上尚弥としては「やりづらい」選手でもあるので、一発をくらわないように冷静な判断が必要になってきます。
いずれにしても中盤戦で決着がつく可能性が高いですね。
ジョンリール・カシメロについては、地元紙ではつぎのように記事で伝えています。
誰もが認めるように、無敗のイノウエが疑いないほど優位だ。
相手を仕留めるパワーと両手のスピードをハイブリッドした彼の才能を前に、相手は酷くボコボコにされ、格の違いを見せつけられてきた。
地元紙「セブ・スター」
さらに地元のメディアもつぎのように冷静に分析しています。
ベストな状態ならカシメロは破壊的だ。
しかし、そうではないときの彼は、見るに堪えない。
潜在的な強さを認めつつも、ボクサーとしての評価は辛口ですね。
まとめ
ジョンリール・カシメロの強さや戦績についてお伝えしました。
過去の戦績を見る限り、データ的には井上尚弥の方が強いですね。
井上尚弥の方が破壊力を感じます。
ただジョンリール・カシメロが前回対戦したテテの動画を見る限り、井上尚弥も油断はできないです。
ジョンリール・カシメロが雑なボクサーだけに一発逆転の可能性を秘めてますからね。
二人の試合は2020年4月25日ラスベガスで行われます。