世界中に衝撃を与えた「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の第1回戦。
10月7日に横浜アリーナで行われた井上尚弥vsファンカルロス・パヤノ。
井上尚弥は試合開始1分10秒で1ラウンドKO勝ちにより、トーナメントの1回戦を突破しました。
わずか70秒でのKO勝利。
これで世界戦連続KO記録を7戦連続、世界戦通算KO記録を11試合として日本記録を樹立しました。
この勝利に日本中のボクシングファンだけでなく、格闘技ファンも興奮しましたね。
そこで出てくる疑問が「1ラウンドでKO負けしたパヤノって、じつは弱いんじゃないの?」っていうこと。
「相手が弱かったから、あっさり勝ったんじゃないのか?」
「パヤノって選手、あんまり聞いたことないし・・・」
「ここまで実力の差があるとちょっとね」
という声が出るのもわからなくもないですね。
そうですよね。
たしかに世界大会とはいえ、1ラウンドでKO負けしてしまうと、「パヤノが弱かったんじゃないか」って思ってしまうのもわかります。
でもじつは・・・「パヤノってめちゃ強いボクサー」なんです!
決して弱いボクサーじゃないんですよ。
今回は「元WBAスーパー王者パヤノの強さと戦績とダウン・KO経験」を紹介しますね。
この記事を読むことで、パヤノの強さを知ることができますし、そのパヤノに勝った井上尚弥の強さがよりわかりますよ。
それでは行ってみましょう!
パヤノの強さは本当なのか?その戦績とダウン・KO経験
「ファンカルロス・パヤノ」と聞いて、すぐに容姿が思い浮かぶ人は、かなりのボクシングファンでしょう。
多くの一般の人は「?」っていう感じで、誰だかわからないと思います。
でもファンカルロス・パヤノはかなりの強敵だったんです。
そもそも今回の「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」のファイトマネーは1億円!
弱い選手が出場することはありません。
世界的に王者にふさわしい選手だけが出場できるトーナメントなのです。
ファンカルロス・パヤノはドミニカ共和国の選手。
2014年には当時WBA世界バンタム級スーパー王者であったアンセルモ・モレノに負傷判定勝ちして世界王者になっています。
プロボクシングとしての戦績は「21戦20勝(9KO)1敗」。
KO勝ちは少ないのですが、21戦20勝は驚異の勝率ですね!
WBA世界バンタム級スーパー王者になった後も1度防衛を果たしています。
ちなみに1敗していますが、これは判定負け。
この判定負けでWBA世界バンタム級スーパー王者から退いています。
つまりファンカルロス・パヤノはいままでKO負けが一度もないわけです!
ダウン経験はありますが、一度もKO負けしたことがないほどの非常にタフな選手。
なので今回対戦した井上尚弥が、ファンカルロス・パヤノにKO勝ちした初めての対戦相手ということになりますね。
これぐらいファンカルロス・パヤノは強いボクサーだったんです。
WBSSで井上尚弥と対戦する前のファンカルロス・パヤノは日本の記者に向けて、つぎのようにコメントしていました。
「敵地ではあるが、アウェーで試合をするのは初めてではない。最高の試合を見せたい」
今回の試合は井上尚弥の圧倒的な強さでKO負けしたファンカルロス・パヤノ。
その実力は確かなものだったんです。
井上尚弥にKOされたパヤノのコメント
井上尚弥からまさかのKO負けをしてしまったファンカルロス・パヤノは試合後につぎのようにコメントしています。
「井上は大変強いパンチ力を持っていた。」
「油断したわけではないが、パンチが入ってしまった。見えてませんでした。井上が優勝すると思う。」
なので世界王者になったファンカルロス・パヤノに「見えてませんでした」と言わせるぐらい井上尚弥のパンチが速かったんですね。
ファンカルロス・パヤノが弱いんではなく、「井上尚弥が強すぎる!」ということだったんです。
ファンカルロス・パヤノの強さについては、多くのボクシングファンからもTwitterに書き込みが上がっていました。
あれじゃパヤノが弱いんじゃ?って思う人もいるかもしれないが、パヤノは元WBAスーパー王者&IBO王者の統一チャンピオンです。負傷勝利とは言え山中と壮絶な打ち合いをしたアンセル・モレノからWBAスーパー王者のベルトを取っています。
よって井上が化け物なのです。— 戦慄の膝小僧 (@Kamikazeattack8) 2018年10月7日
これは井上尚弥が強すぎるんだけです。ファンカルロスパヤノは山中慎介と2度激闘を繰り広げたアンセルモモレノに勝った選手でアマチュアでも400戦以上の経験がある試合巧者です。なのでパヤノが弱いということはけしてありません。
— ようすけ@10月7日横浜アリーナ (@yosuke_box) 2018年10月7日
まとめ
ファンカルロス・パヤノの強さと戦績についてお伝えしました。
いままでKO負けが一度もない中、井上尚弥からまさかの初KO負けをくらってしまったわけですね。
元世界王者のファンカルロス・パヤノが弱いのではなく、井上尚弥が強すぎたっていうことでしょう。
ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)には他の強豪も出場しているので、今後のトーナメントが楽しみですね。
ぜひ井上尚弥には優勝して欲しいところです。
今後も新しい情報が出ましたら更新していきます!