約77万円前に地球の磁場が逆転していた時代が「チバニアン」という名称になりました。
「チバニアン」の名前の由来は千葉県の「チバ」で「千葉時代」という意味。
日本の地名が地球の時代の名前になるなんてスゴいです!
今回は「チバニアンとは何か?磁場逆転のよる77万年前の地層の画像に衝撃!」っていうお話をお伝えします。
それでは行ってみましょう!
チバニアンとは何?
「チバニアン」とはラテン語で「千葉時代」という意味で、地球の磁場が逆転していた時代のこと。
約77万4000年前から約12万9000年前までの時代です。
あまりにも昔すぎて、どんな世界なのかよくわかりませんね。
チバニアン決定と聞いて
多少ググってわかった地磁気逆転
→地球の磁場、わかりやすく言えばs極とn極が入れ替わる現象。原因は明らかになっていない。だいたい20〜30万年周期で起きていて、前に起きたのは80万年前。だが、地磁気の逆転現象自体は100年程度で完了してしまうらしい。
→続く— Asueli (@asueli_ex) January 17, 2020
当時、地球のN極とS極が逆転していたこと証明する地層が、なんと千葉県市原市にあるんです。
この地層は世界的に価値が高く、「地磁気逆転」の痕跡が残った地層になっています。
N極とS極が逆転していたこと証明する地層なんて、スゴい話ですよね。
しかも77万年前の地層だなんて。。。
千葉県市原市にある地層は、磁場逆転していたことを正確に読みとることができる地層。
地球の歴史の区切りとしての明確な目印となっており、世界的にも重要な地層になっています。
国際学会でもこの千葉にある地層を「国際標準模式地」と位置付けており、地球の歴史を知る上で注目されている地層です。
ちなみに地層には、通常は1,000年で約60cmの厚さになるのですが、この千葉の地層は1,000年で約2mの堆積が確認されています。
これは当時の磁気逆転を知るうえで貴重な地層になっているということです。
ふつうはN極って北を向いて、S極が南を向いていますよね。
ところがN極が南を向いて、S極が北を向いていたことが、地球上の過去の歴史の中で何度かあるんです。
そしてこの千葉の地層は、地球の磁気が最後に逆転した過程が、はっきりわかる地層になっています。
なんか壮大な話ですね。
この千葉の地層を調べていけば、昔の地球の気象変動について分析することができます。
なので周期的に将来地球の気候変動がどうなるのかを予測できる可能性があるという話です。
チバニアンってどうやって決まったの?
ところで「チバニアン」っていうネーミングはどうやって決まったのでしょうか。
決して千葉県の人が勝手に名乗ったわけではありません。
2020年1月17日に開催された国際地質科学連合(IUGS)の理事会による正式な投票で「チバニアン」っていう名称が決定しました。
バンザーイ!!市原市にある「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」が、国際標準模式地に認定されたよ!これで、約77万年前から12万年前にかけての時代区分名が「チバニアン」に!!地球の歴史に千葉の名が刻まれたよヾ(〃^∇^)ノわぁい♪
— チーバくん (@chi_bakun_chiba) January 17, 2020
茨城大学の岡田誠教授を中心としたチームが、千葉県のこの地層を「GSSP(国際境界模式層断面とポイント)」として申請。
この地層の調査、申請の準備、審査、決定に至るまで6年半を費やしたとのことです。
その甲斐あって、第4次審査まで通過して、みごとに「チバニアン」っていう名称が国際的に決定されました。
しっかりした科学的根拠を積み上げていったおかげでしょう。
こちらは岡田教授のコメントです。
『この時代のことを知るなら千葉の地層が一番だ』と、世界に間違いなく主張できます。
世界中の研究者がこの時代についての研究を千葉で行うような流れのきっかけになるのではないかと思っています
すばらしい功績ですね!
チバニアンの地層ってどこ?
ところで「チバニアン」の根拠となる地層はどこにあるのか気になりますよね。
千葉県市原市の田淵地区の養老川沿いにあります。
近隣には「チバニアン・ビジターセンター」があって、チバニアンの地層を管理しています。
チバニアン・ビジターセンター
住所 千葉県市原市田淵1157
受付時間 9時~16時
TEL/FAX 0436-96-2755
休館日 木曜日(祝日の場合は前日の水曜日)、年末年始
こちらは地層のポイントに着くまでの動画です。
国際地質科学連合の投票で、まだ名前が決まっていなかった約77万~約12万年前の地質年代を「#チバニアン(千葉時代)」とすることが決定しました。
名前の由来となった千葉県市原市の地層へ、写真部員が2018年に旅した時の動画です。 pic.twitter.com/nR5uISZ3tF— 東京新聞写真部 (@tokyoshashinbu) January 17, 2020
地層の場所はかなり秘境のような雰囲気のところで、国指定天然記念物に指定されています。
チバニアンの磁場逆転のよる77万年前の地層の画像
チバニアンの地層がどんなものか見てみたいですよね。
時期逆転によって生じた世界が注目する地層はこちらです。

(国立極地研究所より)
ちょっと素人にはよくわからないですね。
チバニアン、行ったことあるけどマジでただの地層で素人が見ても凄いとかどうとか何もわからなかった。 pic.twitter.com/B85K5OCijL
— ハリーさん (@harry_star) January 17, 2020
ただこれが地球の77万年前の地層になっていると思うと、意味深いです。
まとめ
「チバニアンとは何か?」っていう話題と、「磁場逆転のよる77万年前の地層の画像」を紹介しました。
人間が誕生するはるか昔の話なのでピンと来ないけど、地層は77万年前の様子をしっかりと映し出しているんですね。
地球のN極とS極が逆転していたなんて、なんか信じられないです。
そのとき人間がいたらどんな状況になっていたのでしょう。
「チバニアン」の今後の調査によって明かされる研究成果が楽しみですね!