韓国が日本にとっての「ホワイト国」から外れたってことで、連日ニュースになっています。
ただ「ホワイト国って、そもそもなに?」っていう人も多いですよね。
「日本のホワイト国から外れる」ってことは、何となく「ホワイト国」はいい意味で使われているような気はします。
今回は「ホワイト国とは何か?」について分かりやすく簡単に解説しますね。
ホワイト国とは何かをわかりやすく簡単に解説
「ホワイト国」とは何か?をわかりやすく簡単に言ってしまうと
「日本にとって信頼のおける国」
っていう意味です。
日本がお付き合いしていく上で、安心して輸出・輸入を行うことができる国ですね。
日本は世界のいろいろな国々と、輸出や輸入を通じてお付き合いをしています。
ただ日本から輸出されたものが、武器や兵器などの軍事目的のために使用されることは避ける必要があります。
ホワイト国とは日本にとって信頼のおける国
日本から輸出された物質をもとに「兵器」が作られていたら、日本も兵器の製造に力を貸してしまうことになってしまいます。
なので日本からの輸出物については、「何がどこでどれぐらいの量」使われるのかを厳しくチェックする必要があるのです。
合意破棄、条約無視、レーザー照射、天皇侮辱、ホワイト国出席義務会議を無視、行方不明のフッ化水素40トンの報告義務無視、不適切な事案(瀬取り等)etc
これだけ違反しまくってもホワイト国維持しろと?どんだけ馬鹿で無知なんだ
聞く耳持たずとかそんな次元じゃないだろ— 月 (@ksFgo46) August 1, 2019
ただすべての輸出国に対して、厳しいチェックをしていたら経済的なデメリットも大きくなってしまいますよね。
なので「日本にとって信頼のおける国」を「ホワイト国」と認定して、輸出・輸入に関する手続きを簡略化してスムーズに取引できるようにしているんです。
日本と「ホワイト国」との間には、信頼関係だけでなく、お互いの経済の発展効果もありますね。
日本にとってのホワイト国はどこ?
2019年7月30日現在、日本にとってのホワイト国はつぎの27ヶ国です。
ヨーロッパのホワイト国
- オーストリア
- ベルギー
- ブルガリア
- チェコ
- デンマーク
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイルランド
- イタリア
- イギリス
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- ルクセンブルク
南北アメリカのホワイト国
- アメリカ合衆国
- カナダ
- アルゼンチン
アジア・オセアニアのホワイト国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 韓国(除外予定)
日本にとってのホワイト国は、ヨーロッパが一番多いんですね。
日本からの距離はあまり関係ない印象です。
これら27ヶ国については、日本の「ホワイト国」なので輸出・輸入に関しては、手続きを簡略化できる優遇処置があるんです。
ホワイト国27か国のリストがこちら…どう考えても韓国がこの中に入っている方がおかしいよね…
他国で国家公認の反日運動してるところあるっけ??? pic.twitter.com/4ex8nacju1— らぷ®︎ (@raptan22) July 30, 2019
日本にはホワイト国・非ホワイト国・懸念国・武器輸出禁止国がある
ホワイト国の意味について、わかりやすく簡単に解説しました。
では「ホワイト国」じゃない国は、どういう名称て呼ばれているのか見てみましょう。
日本で定めている「輸出貿易管理令」という政令では、輸出相手国をつぎの4つに分類しています。
- ホワイト国
- 非ホワイト国
- 懸念国
- 武器輸出禁止国
順番に見てみましょう。
「非ホワイト国とは?」をわかりやすく簡単に解説
「非ホワイト国」は、そのままですが「ホワイト国」に該当しない国です。
「優遇処置を受けていない普通の国」
とも言えますね。
「ホワイト国」とは逆の「リスクの懸念がある国」を、日本政府は「懸念国」と「武器輸出禁止国」とに定めています。
なので「非ホワイト国」は
「ホワイト国」に認められていないけど、「懸念国」や「武器輸出禁止国」までリスクがない国
という位置付けになります。
「懸念国とは?」をわかりやすく簡単に解説
日本にとっての「懸念国」は、日本から輸出した物質が大量破壊兵器の製造に用いられる懸念がある国です。
もっと端的にわかりやすく言うと「疑わしい国」ですね。
日本の「懸念国」にはつぎの3ヶ国が指定されています。
- イラン
- イラク
- 北朝鮮
たしかに兵器に関する報道がよくある国ですね。
「武器輸出禁止国とは?」をわかりやすく簡単に解説
日本にとっての「武器輸出禁止国」は、紛争や戦争のために武器として用いられる可能性の高い国です。
武力兵器や核兵器の製造の可能性があるので、武器に用いられる物質の輸出が禁止されている国を言います。
日本が指定している「武器輸出禁止国」はつぎの10ヶ国。
- アフガニスタン
- イラク
- レバノン
- 北朝鮮
- アフリカ
- コンゴ民主共和国
- 中央アフリカ共和国
- リビア
- ソマリア
- スーダン
- 南スーダン
このうちイラクと北朝鮮は「懸念国」にも「武器輸出禁止国」にも指定されています。
日本のホワイト国はどこが決めているのか?
日本にとって安心して信頼できる国の証である「ホワイト国」。
どこの国が「日本にとってのホワイト国なのか?」を決めているのは日本です。
日本政府が「輸出の際の経済産業省へ届け出や許可を義務付けた制度(キャッチオール制度)」の中で、どの国に対して優遇処置を取るかを決めています。
なので「ホワイト国」をどの国に認定するかは、アメリカや世界のどこかの組織が決めているのではなくて、日本みずからが決めているんですね。
だから今回「ホワイト国から韓国を外す」っていう話も、日本政府みずからの判断で決めることができるんです。
ホワイト国に入れるか否かは日本が決める事。
なんで韓国が口出ししてくるねん。
だいいち、アメリカやEUのホワイト国リストにも入ってないやろ、韓国は。
それらと同じになるだけ。— 這いよるどら (@dorasaeki) August 1, 2019
韓国はいつからホワイト国なのか?
韓国がホワイト国になったのは2004年のこと。
日本にとって「ホワイト国」という優遇制度がはじまったのが2002年なので、制度がはじまってすぐに韓国が「ホワイト国」になったんですね。
当時の日本の首相は小泉純一郎氏。
韓国の大統領であったノ・ムヒョン(盧武鉉)氏に2度にわたって会談し、両国の間に「未来志向」を誕生させました。
その時に日本は韓国を「ホワイト国」に認定。
当時の日本と韓国との関係が良好で、お互い前向きだったことがわかりますね。
韓国はホワイト国から外れたのか?
今回韓国は、日本の「ホワイト国」から外れました。
経済産業省は「輸出管理をめぐり不適切な事案が発生した」と理由を説明。
韓国が「北朝鮮に兵器の材料になる品目を流出したこと」をあげています。
もしこれが事実だとしたら、たしかに韓国は「ホワイト国」から外れても当然ですね。
北朝鮮は「懸念国」でもあり「武器輸出禁止国」でもあります。
その北朝鮮に韓国を挟んで兵器の材料が調達されているとなると、日本としても黙っているわけにはいきません。
さらに北朝鮮はイランとも友好関係にある国です。
韓国を通じて北朝鮮に流れた材料が、イランにも流出してしまう心配もありますね。
なので日本政府は「韓国をホワイト国から外す」というわけです。
韓国はホワイト国からいつ外れたのか?
日本政府は、韓国をホワイト国から除外する閣議決定を8月2日に行いました。
日韓関係を改善するためにアメリカが仲裁に入りましたが、「韓国のホワイト国からの除外」は避けられませんでした。
韓国が日本のホワイト国から外れたので、これまで以上に韓国は日本に対する反発を強めてきます。
日本政府も韓国に対して厳しい姿勢を崩さないと思いますので、日韓関係はますます悪くなっていきそうです。
韓国はホワイト国から外れたらどうなるのか?
韓国がホワイト国から外れた場合、直接的に困るのは韓国です。
日本が世界の80%のシェアを持っている「高純度のフッ化水素」は、ICチップやディスプレイの洗浄に欠かせない物質です。
韓国を代表する会社「サムスン電子」の製造ラインに大きな影響を与えるでしょう。
逆に日本にとってのデメリットはとくにありません。
韓国への輸出手続きが、いままでより煩雑化するだけです。
ただ韓国以外の「非ホワイト国」と同じ扱いになるだけなので、特別な話ではありません。
ちなみにアジア圏の「非ホワイト国」には、台湾、中国、タイ、インド、シンガポール、インドネシアがあります。
なのでこれらのアジアの国々と同列になるだけですね。
日本にとっては韓国がホワイト国から外れることによって、韓国と取引をするメリットが薄れてきます。
人件費や日本に対する友好度合いを考えると、韓国よりも別のアジアの国々と取引をした方がよいですね。
まとめ
「ホワイト国とは何か?」について、わかりやすく簡単に解説しました。
日本にとっての「ホワイト国」は、日本政府みずからが決めています。
日本にとって安心して取引のできる信頼できる国が「ホワイト国」です。
お互いに友好関係が築けてこそ「ホワイト国」ですよね。
今回の日本政府の方針で韓国がホワイト国から外れたので、韓国の反日感情はますます高くなっていくでしょう。
今後、韓国の日本に対する反発は強まっていくことが懸念されますね。