第100回夏の甲子園高校野球大会で優勝した大阪桐蔭高校の根尾昂選手が「三刀流」で話題です。
甲子園の大会では「二刀流」で有名だった根尾昂選手。
8月28日に神宮球場で行われた高校日本代表と大学日本代表との壮行試合で、根尾昂選手が「三刀流」を披露しました。
U18アジア選手権で連覇を狙う高校日本代表に選ばれている根尾昂選手ですが、大阪桐蔭高校を優勝に導いただけでなく、高校日本代表選手としても存在感を光らせています。
今回は根尾昂選手の「三刀流」について紹介しますね。
三刀流の野球での意味は?
三刀流というと、マンガONE PIECEのロロノア・ゾロの三刀流を思い浮かべる人もいるかもしれません。
この場合の三刀流は、右手と左手に刀を1本ずつ持って、さらに口にもう1本くわえるという離れ技です(笑)
今回根尾昂選手で話題になっている三刀流は、野球の意味での「三刀流」。
8月28日に神宮球場で行われた壮行試合で根尾昂選手が見せた三刀流はつぎの3つです。
「ショート」+「投手」+「ライト」
の3つのことです。
しかも投手としては146キロをマークするほどの剛腕投手で、鋭い切れ味のストレートとスライダーは、夏の甲子園で三振の山を築いてファンを魅了しました。
守備の方も内野に限らず外野もさばける万能タイプの選手です。
逆にあまりにも万能すぎて、守備位置が固定されず、一つ一つのポジションの精度を高めることができないのが悩ましいところ。
超一流ならではのちょっと贅沢な悩みですね。
もともと高校野球は、「ピッチャーで4番打者」というパターンが多いのも事実ですが、ここまで「投手」としても「野手」としても活躍している選手は珍しいです。
三刀流と二刀流との違いは?
「三刀流」と「二刀流」の違いはなんでしょうか?
最近「二刀流」で有名なのは、やはり大谷翔平選手ですよね。
ロサンゼルス・エンジェルスで活躍中の大谷翔平選手は、日本人最速となる163km/hを記録するほどの名投手でありながら、打者としても優れた成績を収めています。
ただ大谷翔平選手は「投手」として活躍していない時は、DHとしてベンチ入りしています。
これに対して根尾昂選手は、「ショート」+「投手」+「ライト」の3つのポジションをこなしているのです。
つまり、「打って」「投げて」「守って」の3つを1人で全部こなしてしまっているわけですね。
あとは「捕手」をやったら、四刀流で全部制覇になってしまいます(笑)
三刀流の選手で根尾昂以外は?
三刀流の選手は、根尾昂選手以外にいるのでしょうか?
実際には、部員数の少ない高校野球のチームでは、「打って」「投げて」「守って」の3つを1人でこなしている忙しいエースもいます。
ただ大阪桐蔭高校のような甲子園で優勝する名門高校では、なかなかいないですよね。
ましてやプロ野球になってくると、セリーグとパリーグを見渡してみても三刀流の選手は見当たりません。
もちろんメジャーリーグでも三刀流で活躍している選手は聞いた事がありません。
大谷翔平選手の二刀流で話題になるぐらいですから、三刀流なんてありえないわけですね。
三刀流はいつまで続けられるか?
根尾昂選手の三刀流の話題について紹介しました。
高校日本代表と大学日本代表との壮行試合では三刀流をこなした根尾昂選手ですが、いつまで三刀流を続けることができるでしょうか?
実際には三刀流を本職としているわけではないので、おそらく高校生のうちだけではないでしょうか。
根尾昂選手は超一流の選手なので、おそらくこのままどこかのプロ野球球団に入団するでしょう。
そうしたら三刀流どころか、二刀流の選手になることも難しくなりますので、根尾昂選手の三刀流を見えるのは今のうちだけかもしれません!
U18アジア選手権が9月3日から始まりますので、根尾昂選手の活躍と高校日本代表チームの活躍が楽しみですね!